2014/01/19

技術士試験について

event_note1月 19, 2014 editBy 投資家 Shindy @ Civil Designer forumNo comments
先日、某土木系雑誌にある最後の読者による投稿欄に若手技術士に対する批評が掲載されていた。内容を要約すると、技術士試験を難しくすると受験者が減るため試験を簡単にして合格者を一定量確保しているためか、近年は若者の合格者が増え、この人が受かるのかという驚きを感じる場合あるとあった。そして、ある一定量のレベルを確保して欲しいと結ばれていた。

実は私も技術士資格を有しているのだが、この投稿にかなりの疑問を抱く。若い人が何歳から何歳のことを言っているのか知らないが、私が今まで仕事をしていて50近い技術士資格を有する人と仕事をしたことがあるが、その人に対しては上述した投稿者の言葉をそっくりそのまま言いたいぐらいの仕事内容であった。(まぁ、50歳の人も若手と言っているのなら謝るが)

では、30歳に近い有資格者はレベルが落ちたから受かったのだろうか??それも違う気がするし、大体若い有資格者はそんなに技術士資格に執着していない。同じ資格保有者にレベルが落ちた試験の合格者と言われるのは、技術士法第44条に定めるところに違反している。

(信用失墜行為の禁止) 
第44条 技術士又は技術士補は,技術士若しくは技術士補の信用を傷つけ,又は技術士及び技術士補全体の不名誉となるような行為をしてはならない。

そして、第47条に定めるところの規定が分かっていないのではないだろうか。

(技術士の資質向上の責務)
第47条の2 技術士は,常に,その業務に関して有する知識及び技能の水準を向上させ,その他その資質の向上を図るよう努めなければならない。


そもそも今の土木業界の散々たる(長時間労働、イメージ低下)を作り出してきて、なおも若手のせいにするという状況に、若手は嫌気がさしていることをご理解頂きたい。



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